診療に対するよくある質問と回答をまとめました。
診療について
慣れない場所に愛犬・愛猫を預けるのが不安です
ご心配はよく分かります。
動物の立場からすれば、慣れない動物病院に預けられ、慣れない人に何かをされるのは、確かにストレスだと思います。
動物病院で診察を受けることのメリット・デメリットをよく考えた結果、診察を受けない方が良いとあなたが判断したのであれば、個人的には支持します。
参考として、これまでの実績では、たとえ心臓病であっても「慣れない」という理由で体調を崩す子はわずかです。
検査に対しても「痛いもの」というイメージがあるかもしれませんが、心臓に関する大半の検査(心エコー、レントゲン、心電図、血圧)は身体的な苦痛はほぼありません。
こちらも愛犬・愛猫が落ち着く環境を作るための努力は惜しみませんので、何かあればお気軽に正直にお伝え下さい。
預ける時間を短くしてもらえますか?
愛犬愛猫の体調や性格上、預けるのがご心配な場合もあるでしょうし、遠方からのご来院であれば帰宅時間の問題もあるでしょうし、なるべく個々のご事情に合わせた対応をしたいと考えています。
何かご希望があれば、まずはお気軽にご相談ください。
一方で、恐縮ながら、こちらの事情もお伝えしておきますと、誰かのお迎え時間を早くすると、その分、他の患者さんのお迎え時間を遅くせざるをえません。
また、現在は患者数が多いため、お昼の時間も使って検査や処置を進めていますが、お迎え時間を早くすると、時間に追われて診療の質に影響する上に、手伝ってくれる病院スタッフの休憩時間を奪うことにもなってしまいます。
「動物を複数頭預からず、順番に1頭ずつ診て返していけば良いのでは」というご意見もあるかもしれません。
しかし、1件の診察にかかる時間は増減しますので、余裕をもって予約スケジュールを組むと、もともと数件しかない1日に診られる件数がさらに減ってしまいます。
あちら立てればこちらが立たずで悩ましいのですが、特定の誰かに過度なしわ寄せがいくことなく、長く続けていける形を探りたいと考えていますので、上記の事情もご承知いただけると幸いです。
心臓以外も診てもらえますか?
ごめんなさい、診察は心臓に限らせて頂いています。
僕を信じてのご要望はありがたいのですが、心臓以外は他の先生に診て頂いた方が良い結果になると思います。
診察日以外に体調が悪くなった時が心配です
おっしゃるとおりで、恐縮ながら、伊藤は複数箇所で診療をしており、いざという時にあなたが利用している動物病院にいるとは限りません。
また、ご自宅が遠方で急な来院が困難なケースもありえます。
そのため、急変に対しては、伊藤の診療だけでなく、別途対策が必要です。
具体的には、伊藤とは別に、急変時に対処が受けられるかかりつけ病院をもつことをおすすめします。
心臓病による急変は臨床獣医師であれば誰しも経験することで、対処法もある程度確立しているので、良い意味で、誰がやっても似たような内容になります。
内容に差がなければ、なるべく早く治療を受けられる方が有利ですから、近隣の動物病院を確保しておくことが重要になります。
ちなみに、伊藤の診察で通っている動物病院であれば、伊藤が不在でも治療が受けられますので、お近くにお住まいであれば候補になります。
ただ、夜間も含めると、対応している病院は限られますので、万全の態勢を作るため、あらかじめ夜間も診てもらえる病院も探しておかれることをおすすめします。
定期検査だけを伊藤にお願いして、お薬の処方や他の診療はかかりつけ病院という形でも良いですか?
はい。構いません。
あなたと愛犬・愛猫にとって一番良い結果となるように、この診療を利用して下さい。
僕は心臓しか診れませんから、愛犬・愛猫の全身をしっかり診てくださる先生はとても重要です。
僕もあなたのかかりつけの先生を尊重しますので、あなたもかかりつけの先生と良い関係を築いて下さい。
セカンドオピニオンとして利用しても良いですか?
はい。もちろんです。
あなたが納得して診療・治療を出来るように、一つの意見としてご利用下さい。
ただし、「かかりつけを否定してほしい」という依頼は受け付けておりませんのでご了承ください。
検査について
検査による動物への負担が心配です
個体によって程度の差はありますが、検査でストレスを感じるのは確かだと思いますので、ストレスを最小限にするような配慮は常にしています。
愛犬、愛猫の状態が極めて悪い場合には、僕から検査内容の見直しのご相談をさせて頂くケースもありますのでご了承下さい。
ちなみに、通常の心臓の検査で痛みを伴うものはありませんし、ストレスそのもので調子が悪くなる子は少数だという点も合わせてお伝えさせて頂きます。
検査は麻酔をかけますか?
いいえ。通常は麻酔はかけません。
ときには鎮静剤を使用した方が愛犬・愛猫のストレスを減らすためにも良い場合がありますが、その際は事前にご相談させて頂きます。
あなたの許可なしに勝手に処置を行うことはありませんのでご安心下さい。
検査の内容は、どうやって決まりますか?
お申込みフォームにご記入頂いた内容から、伊藤が検査内容を提案します。
「提案=決定」ではありませんので、ご要望はお気軽にお伝え下さい。
かかりつけで検査を行っていたら、その検査は省けますか?
ケースバイケースです。
たとえば診察日近くに行った検査の結果をお持ち頂けるのなら、その分は省略出来るかもしれません。
ご希望にはなるべく沿いたいと考えていますので、何かあればお気軽にお伝え下さい。
エコーは毛刈りをした方が良いですか?
毛刈り無しで大丈夫なケースが大半ですが、必要な場合は毛刈りをおすすめします。
エコーの性質上、毛が密だと画質が落ちがちなので、「せっかく検査をしたけど画質が悪くてよく分からなかった」となるのを防ぐためです。
ただし、あなたの意向に反した毛刈りはしませんので、何かご事情があればお気軽にお知らせ下さい。
ちなみに毛刈りは、伏せをした時に肘が当たるあたりを2cm程度の大きさで刈ります。
大半は注意して見ないと分からないレベルですし、長毛の品種や服を着ている子はまず分かりません。
料金について
診療費が高額にならないか心配です
確かに通常に比べて診療費は高額です。
もし費用を抑えることの優先順位が高いのであれば、この診療は候補から外した方が良いかもしれません。
ただ、あなたの許可を得ずに、僕が勝手に検査や治療を始めることはありません。
初診以降は、必要な検査だけに絞ることで、医療費が抑えられる例もあります。
あなたの状況やご希望に沿った診療を計画しますので、まずはお気軽に要望をお伝え下さい。
ペット保険は使えますか?
すいませんが、僕の立場ではあまりよく分かりません。
「愛犬・愛猫の今回の診療に保険が適用されるのか?」という意味であれば、ペット保険は会社ごと、契約ごとに内容が違いますし、知らないうちに内容が変更されたりしますので、保険会社にお聞き頂くのが一番だと思います。
今までの経験からすると、大半のケースでは大丈夫なようですが。
また、「動物病院が保険を導入しているか?」という意味であれば、伊藤は各動物病院の会計に関与しておりませんので、動物病院にお尋ね頂くのが良いかと思います。
こちらも今までの経験上、ダメだという話を聞いていないので、おそらく大丈夫だと思いますが。
クレジットカードや電子マネーは使えますか?
診療費は動物病院にお支払い頂く形になりますので、クレジットカードや電子マネーでの支払いができるかどうかは施設によって異なります。
大半のところではカード支払い可能だったと思いますが、僕は各動物病院の会計には関与しておらず、変更があっても気づきません。
間違いを避けるためにも、この点は各動物病院のサイトや、直接のお問い合わせでご確認下さい。
お手数をおかけして恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。
病院名 | 地域 | 診察日 |
赤坂動物病院 | 東京都港区 | 第2木曜、第4日曜 |
クラーク動物病院 | 東京都八王子市 | 第2月曜、第4木曜 |
越谷動物医療センター | 埼玉県越谷市 | 第3金曜 |
彩の森動物病院 | 埼玉県狭山市 | 第2日曜、第4月曜 |
小手指ペットクリニック | 埼玉県所沢市 | 第3金曜 |
南埼玉どうぶつ病院 | 埼玉県さいたま市 | 第4土曜 |
タルタ動物病院 | 長野県長野市 | 第2水曜 |
診療予約について
紹介状が無いと診てもらえませんか?
紹介状は無くても特に問題はありません。
ただし、もし経過報告書や過去の検査結果があるならば、参考にさせて頂きます。
何にせよ、かかりつけの病院とは良い関係を築いて下さいね。
申し込んだら、すぐ診てもらえますか?
予約枠の空き次第です。
病院やタイミングによって変わるとしか言えませんが、ある程度お待ち頂くケースは多いです。
動物が急変したので慌てて申し込んだものの、空いている日程は数ヶ月後…というケースもありました。
僕としてもなるべく早く拝見したいのですが、予約数は僕の側で完全にコントロールすることは不可能なので、ご了承をお願いします。
もし、愛犬・愛猫の状態が現在思わしくないなら、まずはなるべく早く処置を受けられる病院での診療を優先されることをおすすめします。
その他、何か事情があって、どうしても伊藤に早く診て欲しいという場合は、追加料金がかかっても良ければ正規の診察日以外のところで日程調整を試みることも可能です。
ご希望の場合は申し込みフォームからその旨をお知らせください。
病院に直接電話して予約できますか?
基本的には、サイトの申し込みフォームから予約をお願いします。
このフォームが問診も兼ねているため、ここを飛ばすと診療の質が落ちたり、当日話を伺うのに時間がかかってしまいます。
あなたの愛犬、愛猫に質の高い診療を行うためにも、ご協力をお願い致します。
予約無しでも病院に行ったら診てもらえますか?
診察は完全予約制です。
お手数をおかけしますが、診察時間をしっかり確保するためにも、ご予約の上でご来院下さい。
複数の病院で診察を受けることはできますか?
はい、可能です。
たとえば、「普段はA病院で診察を受けているが、日程の都合がつかないので今回はB病院」など、複数の施設にまたがってのご利用が可能です。
カルテや検査のデータは電子化して伊藤がどこでも参照できるようにしていますので、診察上の問題はありません。
診察当日について
当日の食事やお薬はどうしたら良いですか?
状況によりますが、大半の場合は普段と同じように食事をして、お薬を飲んで頂いて結構です。
血液検査など、心臓以外の検査も行うときは、朝ごはんは食べずに来院して頂く場合もあります。
どちらにせよ、診察予約が決まった段階でこちらから案内をしますのでご安心ください。
愛犬・愛猫が好きなものを持っていっても良いですか?
はい。大丈夫です。
ぬいぐるみ、おもちゃ、タオルなど、愛犬・愛猫が落ち着ける物があるなら、有効活用させて頂きますのでお持ち下さい。
家族を説明の場に連れてきても良いですか?
はい。歓迎します。
ご家族全員でしっかりとペットの状態を理解し、話し合って頂きたいと考えています。
ご都合が良ければ、ぜひお越し下さい。
再診について
一度診察を受けたら、再診にも通わなければいけませんか?
いいえ。あなたの希望次第です。
「一度だけ伊藤の診察を受けて、当面の方針が決まったら、あとはかかりつけで診てもらいたい」というのも良い選択だと考えています。
こちらから何かを強制することはありませんので、ご安心ください。
再診はどれくらいの間隔になりますか?
病気の内容・程度によります。
心臓に異常が見つからなければ、通常の健康診断と同じ間隔で良いでしょう。
心臓病が見つかった場合は、進行の程度に合わせて1〜6ヶ月くらいの間隔で再診をおすすめすることが多いです。
なんにせよ、再診日の提案はしますが、最終決定権はあなたにありますので、どうぞご安心下さい。
再診の検査内容は同じになりますか?
場合によります。
検査内容は動物の状態や経過、ご家族の意向を踏まえて考えるべきですので、最初から固定するのではなく、毎回当日にお話を伺ってから提案するスタイルを基本にしています。
初診でも再診でも、検査プランの提案はしますが、あなたの許可を得ずに勝手に行うことはしませんので、どうぞご安心ください。
その他
病院に駐車場はありますか?
はい。駐車場はありますので、お車での来院も可能です。
施設によって収容可能台数に違いがありますので、ご心配な場合は、来院前に動物病院に空き状況をご確認下さい。
現在使用しているお薬の情報は必要ですか?
はい。お薬の情報はぜひ知りたいところですので、申込みフォームの現在の治療欄にご記入をお願いします。
具体的には、「薬品名」と「用量」の2つが重要です。
例を挙げると
- ピモベンダン(商品名ベトメディン錠)1.25mg錠 1錠×2回/日
- フロセミド(商品名ラシックス錠)10mg錠 1/2錠×1回/日
などになります。
かかりつけの先生に「薬品名と用量を教えてください」と聞けば教えてくれますので、ぜひとも聞いておいてください。
ちなみに、薬品名と用量という形でなく、「心臓のお薬」「血管拡張薬」「白の錠剤」「白い粉」「錠剤を割ったものを朝晩」「一日にひとかけら」のように伝えてくれる飼い主さんも多いのですが、このような曖昧な情報だと判断がつかない場合が多いです。
上記以外のご質問については、お問い合わせのページからお問い合わせください。