心臓病診療の料金について説明します。
料金の目安
ご存知だとは思いますが、診療費は一概にいくらとお伝えできる性質のものではありません。
必要な検査や治療は個別のケースごとにさまざまで、診療の内容が違えば、料金にも大きな差が出てきます。
とは言え、いくらかかるのか分からずに受診するのは誰だって不安だと思いますので、目安を挙げますと
- 心臓をしっかりチェック 4〜5万円
- 検査内容を絞ってチェック 2〜3万円
になります。
料金の理由
上記に挙げた料金は、恐らく、一般的な診療費より高いと思います。
どう評価するかは人それぞれですが、価格の理由だけは説明しておきます。
まず、この心臓病診療は一件に時間をかけて丁寧に診ていく形なので、薄利多売ができません。
ご家族とのお話にはかなりの時間を割いており、来院時のお話で30分ほど、検査後の結果説明や治療方針の相談では1時間を超えて話すこともよくあります。
検査も時間をかけて行っており、たとえば一通りの検査(身体検査、心エコー、胸部レントゲン、心電図、血圧)を行う場合、トータルで1時間以上かかることもあります。
すべて合わせると、1件の診察に3時間以上かかることもありますから、丸一日働いても診られるのは数件です。
次に、動物の医療には人件費がかかります。
飼い主さん的には、獣医さんにだけ注目しがちかもしれませんが、実は動物看護師さんなど診療を助けてくれるスタッフの役割も重要です。
特に心臓の検査や処置は、動物を支える保定という補助がほぼ必須になりますが、この補助の技術や経験の差は、診療中の動物のストレスや検査の精度など、診療の質に直結します。
こういう経験のあるスタッフを確保するのにも費用がかかってきます。
そして、良い診療には、人だけでなく、良い診療設備も必要です。
このサイトで診察予約を受けつけているのは、一定の基準以上の医療機器がある動物病院に限っていますが、性能の高い機器ほど高額になり、コストがかかります。
最後に、質の高い診療を継続するには、知識や技術のアップデートが欠かせません。
獣医学は日々進歩しており、たとえば心臓病の治療に使うお薬だけでも、10年前と今とでは内容は大きく変わっています。
そうした変化についていこうと勉強を続けるには、論文や書籍の入手、学会やセミナーへの参加など、それなりのコストがかかります。
以上より、この心臓病診療の費用はどうしても割高になります。
「良いものを安く」という言葉もありますが、普通は良いものを提供するにはコストがかかります。
もし、費用の安さが最優先なのであれば、この診療は候補から外すべきだと思います。
ちなみに、検査や処置はあなたのご許可をいただいてから実施します。
「勝手に診療が行われ、後から高額の料金を請求された」という事態にはなりませんのでご安心ください。
料金のお支払いについて
診療費は普通の受診のように、動物病院にお支払いください。
基本的に伊藤は各動物病院の会計には関与していないため、クレジットカードや電子マネーでのお支払いについては、各動物病院のサイトや、直接のお問い合わせでご確認下さい。
お手数をおかけして恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。
病院名 | 地域 | 診察日 |
赤坂動物病院 | 東京都港区 | 第2木曜、第4日曜 |
クラーク動物病院 | 東京都八王子市 | 第2月曜、第4木曜 |
越谷動物医療センター | 埼玉県越谷市 | 第3金曜 |
彩の森動物病院 | 埼玉県狭山市 | 第2日曜、第4月曜 |
小手指ペットクリニック | 埼玉県所沢市 | 第3金曜 |
南埼玉どうぶつ病院 | 埼玉県さいたま市 | 第4土曜 |
タルタ動物病院 | 長野県長野市 | 第2水曜 |
ペット保険について
ペット保険が使えるかどうかについては、獣医師が判断することではなく、また、ペット保険の会社ごと、契約ごとに内容が違うため、保険会社に確認されるのが一番確実です。
今までの経験からすると、大半のケースでは大丈夫なようですが。